T 「iBOXブロードメディアサーバ」とは?

1.ブロードメディア 〜デジタルコンバージェンス時代の到来

 テレビやパソコン、そしてインターネットの環境に激変が訪れようとしています。それは「デジタルコンバージェンス(デジタルによる統融合)」。放送やブロードバンド(インターネット)といったメディアが一つの機器に統融合され、新たな"ブロードメディア"時代が開かれようとしているのです。

2.2ステージプラスONE 
  〜高度・複雑な機能と簡便な操作性の融合

 日常生活の中で統合化したブロードメディア機器を利用したいと思う時、ひとつの、そして大きな問題が生じます。それは、機能が高度・多機能になればなるほど、操作も複雑になり、利用者にとって使いたい気持ちが萎えてしまうということです。
 しかも、ブロードバンドメディア機器には、LAN (ローカルエリアネットワーク)によるネットワーク構築やWeb、動画等のサーバ機能、さらには、コンテンツを編集・運営・維持する機能も求められています。
 万人の前に開かれているブロードメディアですが、このままでは操作性がネックとなって真の利用普及にはつながりません。ここにひとつの、明瞭な解があります。それがリモートコントローラ、つまりリモコンを利用した簡単かつ便利な利用形態です。テレビやエアコンの操作で慣れているリモコンで簡単に使え、しかもネットワーク、サーバ、さらには編集・運営といった機能まで利用できる画期的な利用形態として、弊社JCCでは"2ステージプラスONE"を積極的に推進いたします。

3.プレイステージ 
  〜リモコン一台でテレビ、HDR、DVD、ブラウザ、メールを操作

 このリモコンは、たった一台で「テレビ」「HDR(ハードディスクレコーダ)」「DVD(is2-1,is2-2,is3)」「ブラウザ」「メール」といった豊富な機能を、容易かつ簡単に利用することができます。たとえばリモコンの先端近くにある「テレビ」のボタンを押し、チャンネルを選べば、当然そこには選んだチャンネルの番組映像が映し出されます。さらに「HDD」のボタンを押せば、従来のVTRの世界が出現します。しかもテープの代わりにHDD(ハードディスク)に録画されますので、30〜40時間 (ハードディスクが40GBの場合) におよぶ長時間の録画が可能です。頭出しもサムネールを見て選択するだけなので、これまでのように早送りや巻き戻しで、録画した番組の頭を探すといった面倒な作業は必要ありません。しかも従来のVTRと違い、録画しながらの再生が可能なので、追い掛け再生も現実のものになります。さらにiモードを使えば、外出先からEPG(電子プログラムガイド)やメールを使った録画予約が可能になります。JCCではこの利用ステージを "プレイステージ"と呼びます。なお別売りのキーボードを利用すれば、パソコンに慣れた方にはさらに快適に使用いただけるでしょう。

4.サーバ/ネットワークステージ 
  〜ネットワーク、Web・動画サーバ機能

 「ネットワーク」「Web・動画サーバ」機能を利用するステージを"サーバ/ネットワークステージ"と呼びます。このステージには、ル―タ機能、無線LAN機能も含まれ、さらにそれらもリモコンのコントロールにより利用することができます。またサーバ機能の中には、Web発信用のパーソナルGeT(Global e Telligence)を中心としたDB(データベース)機能まで標準装備しています。

5.クリエイティブステージ 
  〜発信、運営、アップグレードにより更に魅力的になる

 「プラスONE」の部分には、Webサイトの編集・運営機能が装備されています。
 さらに、この製品は今後予想されるソフトウェアのアップグレードにも対応できる仕組みになっています。インターネットを経由し、新しいソフトウェアをダウンロードできるので、将来の成長が楽しみな機器ともいえます。

6.3ステージの機能を1台で実現

 以上のように一台で3ステージの機能が使える製品の必然性は、実はこの製品の誕生のポイントでもありました。放送される番組をHDR(ハードディスクレコーダ)に録画・再生する機能と、ブロードバンドを介してコンテンツをHDRにダウンロードする機能は、ともにハードディスクに情報、なかでも動画コンテンツを記録するという物理的には同一の機能だからです。私たちの家庭生活は、今後、放送であれインターネットであれ、動画情報は一台のブロードメディア機器の中に入れて利用する方が、簡便であるし、利用形態も一層広がるでしょう。
 そしてインターネットに慣れてくれば、今度は受身だけではなく、自からの発信も可能であり、なおかつ重要であることに気づきます。
 JCCでは、これらの時代的背景と、我々が生活する上でのニーズを考え、放送とブロードバンドを統融合した製品の必要性を痛感しました。しかもそうしたコンテンツやコミュニケーションの鍛錬を通じて、新たなコミュニケーションの時代がやってきていることを確信しています。そのためiBOXサーバでは、今までの「テレビ」「HDR(VTR)」「DVD」「ブラウザ」「メール」といった生活必需の利用部分をリモコンで利用できるように、またサーバ、ネットワーク機能はプロフェッショナルな使い方もできるように設計させていただきました。しかも最後のステージ(プラスONE)ではやWebの編集・運営まで可能とする待望の機能まで実現いたしました。1台で3ステージの合理性、しかも3つのステージが相互に効果的な結合を創出できることを考えますと、正に画期的な製品の登場といえます。

7.iBOXサーバの利用方法

 iBOXサーバがあれば、リモコン一台で「テレビ」「HDR」「DVD」「インターネット」を簡単に楽しむことができます。時間がある時は、自分のWebサーバの中味を更新することもできます。別売のアンプを用意すれば、ドルビーの5プラス1チャンネルで迫力のオーディオも楽しめます。CSやBSデジタルチューナとの接続もIEEE1394のインターフェースでOKです(is1には装備されていません)。プラズマテレビとの接続では、テレビ接続以外にXVGAでの接続も可能なので、より美しい画面で番組を堪能することができます(プラズマテレビのメーカ、機能によっては対応できない場合がありますので、ご購入の際にお確かめ下さい)。

8.簡単マイホームページ

 "パーソナルGeT"が標準装備されているので、専門的な知識を必要とすることなく、自分のスケジュール帳、掲示板、日記帳といったパーソナルなホームページを簡単に作成、更新することができます。さらに弊社のダイナミックDNSサービスをご利用いただければ、動的なIPアドレスを提供するプロバイダを利用されている方でもWeb発信が可能となります。

9.セキュリティ

 現代インターネットに関するセキュリティが大きな問題となっていますが、セキュリティといっても次の4つに分類され、各々対処の仕方が異なります。当製品では各々の機能で堅牢なセキュリティを保持いたします。

(1)ハッカー、クラッカーの侵入、攻撃を防ぐ

 ハッカー、クラッカーが外部から侵入し、あなたのiBOXサーバを攻撃しようという企みに対して、ファイヤーウォールの装備などで対抗します。

(2)踏み台としての悪意ある行為を防ぐ

 あなたのiBOXサーバを悪質な行為の土台として利用しようという企みに対して、ファイヤーウォールの装備で対抗します。

(3)メール等のウィルス対策

 ウィルス付きのメールによって、あなたのiBOXサーバのファイルやハードディスクを破損させたり、メールソフトの登録先の方たちに対してまで被害を広げようとする悪意に対して、ワクチンの投入などの処置をします。(トレンドマイクロ、シマンテック等のソフトウェアを購入する必要があります)

(4)認証と暗号処理により秘匿を保持する

 初期設定やホームページの管理に際しては、ID、パスワード、テンプレートの権限設定で認証を行うとともに、メール、文章、パスワードなど高い秘匿性を要求される通信では、暗号処理にも対応いたします。

10.著作権保護

 ハリウッドの映画会社に代表されるようにコンテンツの制作にはリスクと莫大な資金が必要とされ、その投資回収を円滑に計るには、コンテンツの著作権が確実に守られなければなりません。しかもデジタル化されるとコピーされたコンテンツが原盤同等の高い画質になり、価値もそのまま維持されます。そこで、DVD、デジタル化されたコンテンツのコピーを防ぐ等著作権保護をする必要があります。
 当製品では、著作権の保護をめざした機能を用意しております。