The press conference in FCCJ

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Press conference at FCCJ
~外国特派員協会での会見を生中継&アーカイブス~
会見映像・完全収録版(日本語同時通訳)


"The Way Ahead; Trends Reshaping the Auto Industry"
Carlos Ghosn
President and Chief Executive Officer,
Nissan Motor Co., Ltd.
Thursday, July 17, 2014, 09:00 - 10:00

日産自動車 カルロス・ゴーン
社長兼最高経営責任者
7月17日(木)9:00-10:00

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カルロス・ゴーン 未来を語る



(司会/マーティン・コリング/09:01:04)日本外国特派員協会の第1副会長。本日のスピーカーは日産自動車・ルノーのカルロス・ゴーンCEO。ゴーン氏は画期的な変化を多く出している。冒頭の導入として3つの変化について話をする。1・技術的な変化。2・自動運転の技術。3・中国、アフリカ、南米など新市場の台頭。テスラについても。

(カルロス・ゴーン/09:03:26)
10年ほど前、私は協会創立60周年記念にご招待いただき、皆様の自動車業界に対する熱意あふれる報道を称えた。それ以来多くの変化があったが、皆様の報道は日本とグローバル経済における基幹産業の一つとして自動車業界の重要性を反映している。創立60周年の式典で私はこう約束した。ルノー日産アライアンスを世界の自動車技術と、そして自動車革新のリーダーにすることを。今日は日産自動車の歩みについて話すよう依頼を受けた。具体的には当社が開発し投入を目指す最先端の複数の技術について話そうと思う。むこう3、4年での投入を目指している。過去10年間、技術の進歩が私たちのビジネスのやり方を変えた。それは報道業界も自動車業界も同様である。当社は最先端技術で大きく前進し、ドライビングをより簡単に安全にすると同時に、環境対応も強化してきた。それぞれの目標に向かって当社はブレークスルーの技術を投入している。その多くは自動運転車に採用されるが、当社は2020年までに自動運転車を商品化する計画である。今日は自動運転技術の開発をさらに進めるために進めている取り組みについて説明する。自動運転技術は自動車産業で革命を起こす可能性を秘めている。(09:05:25)また当社だけではないが、各メーカーが引き続き革新のパイオニアであり続けることが求められる根拠となるグローバルな潮流についても話したいと思う。当社は過去様々なブレークスルーを実現してきた。特に排出、コネクティビティ、そして安全性の面でブレークスルーを実現してきた。(09:05:39)例えば100%電気自動車の日産リーフは、2010年の発売以来、同車種は他の商品に大差をつけて世界で最も売れているゼロ・エミッション車に成長した。また当社はコネクテッドカーの草分けでもある。コネクテッドカーにはテレミアテックスと電子システムを搭載し、セキュリティ、情報、エンターテインメント、そして最先端のモバイルアプリケーションを実現している。自動運転システムには安全性、燃費、交通の流れを向上させる可能性がある(09:06:15)。これらの技術は大きな競争優位性を実際にマスターしている各社にもたらし、メガトレンドへの対応を可能にする(09:06:37)。現在4つの大きな社会経済的なトレンドが世界の自動車産業に影響を与えている。1・巨大都市の増加。これにより渋滞を緩和し排出を削減し交通の流れを向上させるニーズがますます高まる。2・デジタル世代の高い期待に見合う、またはそれを超える車の中でのコミュニケーションに対する需要が拡大。車にはスマホやタブレットのような接続性がなくてはならない(09:07:13)。3・世代間ギャップの橋渡しをするために世界中で増加しているシニア世代にとって魅力ある車を提供する必要がある。シニア世代はより長い期間安全に運転するための技術や自動化システムを求めている。4・ジェンダーダイバーシティに対応しなくてはならないというニーズ。つまり女性が自動車業界で、なくてはならない役割を果たしている事実を認識すること。

(カルロス・ゴーン/メガトレンド1・巨大都市/09:08:05)
世界には人口1000万人以上を抱える都市は30以上ある。オックスフォードの経済学者によると巨大都市は2030年までに50に増える。中国で巨大都市が増える中、北京当局が大気汚染対策の一環として、電気自動車のインセンティヴをつけることは驚くことではない。急速な都市化と交通渋滞の増加はすでに高い水準にあるCO2の排出をさらに増やすことになる。CO2排出量の2割以上が輸送部門から発生していることを考えると、解決策を提供するうえで当社の役割は重要である(09:09:27)。
当社のゼロ・エミッション車と自動運転システムの進歩が汚染、交通渋滞、二酸化炭素の排出を緩和する一助となる。
自動運転技術はすでに存在している(09:10:05)。当社が推進する自動運転技術(オートノマスドライビング)と、完全自動運転(セルフドライビングカー)には大きな違いがある。当社は自動運転技術に集中し、4~5年の間に投入できると考えている。日産は車とドライバーとのより直感的なパートナーシップを実現する分野のパイオニアで、安全な誘導でユーザーを車の操作から解放する(09:13:30)。

(カルロス・ゴーン/メガトレンド2・コネクティビティの需要増/09:13:36)
自動運転技術の投入計画はデジタル世代の台頭にも関係している。彼らは移動中でもどこでもつながっていたいと考えている。これまで車はコネクティビティに欠けていた。当社は日産コネクトのシステムの採用を拡大している。日産コネクトはブルートゥースのハンズフリーの電話、メール、音声認識、様々なアプリ、ソーシャルメディアへのアクセスを提供し、交通渋滞を回避するサポートも行う。来年までに150万台以上の日産車がクラウドを通じてつながる。

(カルロス・ゴーン/メガトレンド3・高齢者の増加/09:14:54)
国連予測によると、世界の65歳以上の高齢者人口は2050年までに20億人を超える見込み。シニア世代はリタイアした後も長く車を運転したいと考えている。シニア世代も車の自動化を重視している。特に交通管理とパーキングアシストが大切。当社が投入予定の新技術の多くはビギナーからシニアまで幅広い世代のユーザーにアピールする。新技術はシニア世代の事故回避もサポートする(09:16:04)。ブランドパワーとセールスパワーを向上させるためには様々な層のお客様に魅力を感じてもらわなくてはならない。

(カルロス・ゴーン/メガトレンド4・ジェンダーダイバーシティ/09:16:35)特に世界に自動車市場の大部分を引っ張っている女性層にアピールしなくてはならない。まだ活かしきれていない女性従業員を活用することは当社の重点活動の1つである。世界銀行によると女性は世界の消費の65%をコントロールしている。この中には新車購入も含まれている。当社はジェンダーダイバーシティにビジネスのあらゆる面で取り組んでいる。国内では当社の管理職に占める女性の割合は7%で、これは他の大手メーカーの2倍以上にあたる水準。この水準を2017年までに10%にすることが目標。日本に本社を置く企業の中では快挙となるだろう。当社は世界の自動車業界をより安全で持続可能なモビリティ社会に導いていく。

<質疑応答/09:18:28~>
(質問)グーグル、アンドロイドの自動車ということで、日産やルノーにとって、これがユーザーエクスペリエンスを将来どのように改善するのか?
(カルロス・ゴーン)
ほとんどの自動車メーカーがグーグルと協力しているし、享受もしている。グーグルが関心を持っているのは車に乗せるアプリだろう。自動車メーカーは自分たちのシステムをコントロールしたいと思っており、自動車を単純なありふれた共通のハードウェアにはしたくない。
統計によると今日生まれた赤ちゃんは50%の割合で100歳まで生きる。自動運転技術は高齢者にとって非常に大きなプラスであり、長きにわたりモバイル人口でい続けることができ、独立性、自立性を担保することができる。

(質問)好きな為替レートは何か?
(カルロス・ゴーン)「円ドルレート100円は中立的な水準だ」とずっと言ってきた。為替レートで競争優位性を持ちたいわけではない。ハンディキャップを回避したいだけである。

(質問)レバノンの大統領になる気はないか?
(カルロス・ゴーン)私自身が貢献できるのは今のポスト。

(質問)利益マージンとマーケットシェアはどちらを優先するか?グローバルプラットフォーム戦略において、ルノー側との問題はあるか?報酬についてもコメントを。
(カルロス・ゴーン)営業利益率は8%、そして8%のグローバルなマーケットシェアという単純な目標を掲げている。成長か利益かではなく、両方を達成しなくてはならない。日産はエマージングマーケットだと思われるところにはすでに進出している。
報酬はタワーズワトソンのシステマティックな解析に応じて決めている。日本では「あなたは一番報酬が高い」と言われる。確かにそうだが、日産自動車は日本企業というだけでなく、グローバルな場で戦っている。私たちはグローバル人材をとっていかなければならない。グローバル人材の競争は激しいので、「エキスパートが欲しいけれども、十分な報酬は払えない」とは言えない(09:35:55)。
(質問)なぜ女性をリーダー層にすべての企業で登用しなければならないのか。女性をリーダーに据えて、どんな良いことがあったか?
(カルロス・ゴーン)私は女性登用についての日本政府の取り組みを支持し、サポートしたいと思う。新車の6割は女性が買っている。女性が車に求めているものは男性と全く違う。女性を増やそうとする理由は、それをお客様が求めているからである。女性を意思決定ポストに据えることは選択肢ではなく、必須。

(質問)エコカーの主流はどのようになると予測するか?
(カルロス・ゴーン)電気自動車はもっと増え、主要なマーケットはアメリカと中国であることに疑いの余地はない。燃料電池のプロトタイプがあり、ダイムラーと協力を進めている。フォードとはすでに共同の事業体を作って燃料電池を作るために進んでいる。燃料電池車と電気自動車は共にインフラの問題を抱えている。水素インフラの開発は大きな課題になるだろう。1年間に10万台、20万台というような大衆市場のことを考えると、もっと真剣にインフラ整備をしなくてはならない。燃料電池についてはハンディキャップもあるということ。

(質問)日産自動車とルノーの関係について教えてほしい。ルノーがかなり日産自動車からメリットを受けているとの見方もあるが、どう思うか?
(カルロス・ゴーン/09:44:02)2社はお互いに貢献している。ルノーの物づくりは弱くない。世界に通用するベストプラクティスをルノーが構築した。日産自動車の欧州における成功はルノーに頼っているところがあり、ウィンウィンの関係である。

(質問)インフィニティ事業部・ダ・ネイシンの後継者について教えてほしい。
(カルロス・ゴーン)自動車業界では人材の競争が起こっており、これはグローバルな戦いである。日産の上位100ポストの49%は13カ国の国籍からなっている。それこそが日産の強みである。日本企業でありながらグローバルでもある。自分自身の会社から人材を失うこともある。すばらしい人材が他のチャンスを掴むのはよくあること。人材を失うのは嬉しくはないが慣れなくてはならない。グローバル人材を探す専門チームがいるので、インフィニティ事業部・ダ・ネイシンの後任が長きにわたって空きポストということはない。

(質問)テスラ、BMW、その他メーカーとの協力について教えてほしい。
(カルロス・ゴーン)電気自動車のメーカーは、もちろんすべてライバルだが、多くの電気自動車が入れば入るほど嬉しい。なぜならそうすることによってゼロ・エミッションの戦略の根拠になるからだ。だから地域ごとに協力してインフラ整備を進めている。各社はなるべく標準化することによって、技術の発展を助けたいと思っている。

(質問)電気自動車の特許、物づくり、品質管理についてどう思うか?
(カルロス・ゴーン/09:52:56)既存の特許を使うつもりはない。電気自動車産業に1番に入ったメーカーだから、たくさんの特許を持っている。
他のメーカーでリコールや品質の問題が発生したときには分析をして、私たちにも同じことがないか、何か教訓はないか学ぼうとする。自分たちの問題だけではなく、同業他社のプロセスも分析していくことがベストの保障。

(質問)女性の比率をマネジメントで2017年に10%にしようということだが、安倍総理は2020年までに30%と言っている。安倍総理は野心的で、あなたは謙虚だ。
(カルロス・ゴーン/09:56:11)女性のマネジメントが急に増えて後で失敗するということは避けたい。当社は安全に慎重に進歩したい。最も重要なのは、どのようなマネジメントのポストでも受け入れられるように女性に自信を持ってもらうこと。そのためにはロールモデルが必要。日産自動車のレベルでは、女性の登用を急ぐことでリスクを負うことは避けたい。(安倍総理の言う)30%は確かに野心的である。

(質問)多くのメーカーが自動運転を推進しているが、日産自動車の戦略はトヨタやフォルクスワーゲン、BMWとどう違うのか?
(カルロス・ゴーン)私どもは同じ方向に進んでいると思う。なぜなら安全性のメリットがあるから。「自動運転」は消費者にとっても魅力がある。若者は「もっと時間が欲しい。もっと楽しい時間が欲しい」と言う。自動運転とコネクティビティによって、この2つを両立させられる。私たちはパイオニアになりたい。最終的にはみんながやるが、最初にやるということが大事。戦いはアドバンテージをブランドにもたらすということ。いつでもマニュアルに切り替えられるので、ドライビングプレジャーも残る。しかし渋滞中に走る楽しみなどない。自動走行モードにして、その間に新聞を読んだりテレビ会議を行えばかなり時間の節約になる。最初に重要な装備を出すことにアドバンテージがある。


For 13 years, Nissan Motor Corp. CEO Carlos Ghosn has been the Japanese carmaker's foreign face. In 1999, he parachuted into the then-troubled company from French partner Renault and took the helm two years later, eventually rescuing the Japanese company from the brink of bankruptcy. Yet, despite being one of the Japanese auto industry's longest-serving top executives, the 60-year-old CEO remains as ambitious and driven as ever.

As part of his Power 88 business plan that will end March 31, 2017, he wants Nissan to achieve a global market share of 8% and an operating-profit margin of 8%. After weathering the global financial crisis, the 2011 Japan earthquake and the backlash against Japanese products in China, Ghosn has Nissan firing on all cylinders again, with sales booming in the U.S. and rebounding quickly in China.

Ghosn is also remaking Nissan's image from that of a purveyor of reliable, value-for-money offerings into a premium player known for technology and style under the tagline Innovation that Excites. At the same time, he is building the company's Infiniti name into a global luxury brand by leveraging newfound growth in Asia.

No initiative underscores Ghosn's high-tech gambit better than his push to make Nissan the world leader in zero-emissions vehicles. Indeed, the Nissan Leaf hatchback is the world's best-selling electric vehicle, with more than 120,000 units sold since its 2010 debut. Also, last year, the company said it aims to have self-driving cars ready by 2020.

Key to Nissan's success is the diversity of its top management. Nissan draws from a global talent pool to staff its Yokohama world headquarters. About half of Nissan's top 100 managers are foreigners, representing 17 nationalities. Nissan's diversity drive also extends to promoting more women to leadership roles.

In addressing the Foreign Correspondents' Club of Japan for the third time, Ghosn will address the trends reshaping one of the world's largest manufacturing sectors. He will outline how Nissan is preparing new vehicles for the rise of global mega-cities, with their associated urban migration, congestion and pollution fueling demand for autonomous and zero-emission vehicles.

He will also discuss new trends of in-car connectivity sought by a new generation of motorists, the so-called Millennials.He will also preview how aging populations are inspiring new automotive technologies. And finally, he will make a case for how an industry traditionally staffed by and marketed to men must embrace gender-diversity to unlock new opportunities in product development, sales and marketing.

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