報道関係各位 平成12年8月30日

スーパーソサエティコンソーシアム
次世代セット・トップ・ボックス型インターネット端末機を開発

 日本電算機株式会社(本社/東京・千代田区、代表取締役社長 石井孝利)、東京ケーブルネットワーク(本社/東京・文京区、代表取締役社長 林有厚)、スーパーソサエティコンソーシアム(事務局/東京・千代田区、日本電算機株式会社内 代表 石井孝利、以下SSCと略)は、1台の家庭用テレビ画面で、「インターネット」と「テレビ放送」が同時に楽しめる次世代のセット・トップ・ボックス型インターネット端末機を開発したと、発表した。
 インターネットとテレビ放送を相関的に利用できるシステムとして、新しい家庭におけるインターネットの実用的な使い方を示すものとなる。

 今回のシステムは、主に日本電算機株式会社が端末機の開発をし、映像の送出元であり、またインフラとして提供する、東京ケーブルネットワークのCATVインターネット網を利用して、今年2月から6月まで文京区内の100世帯を対象にして行われた実証実験「文京CATVインターネット実験」の第2弾として9月1日から延長実施される「SSC2」でも、試験的に9月上旬より利用される。


インターネットと放送の相関利用

 同一画面内に「テレビ放送と連動」した文字・画像をベースとしたコンテンツがインターネットで提供されることで利用者は、より実用的なインターネット活用が可能となった。
 「テレビ放送」の「情報」は、一過性なものだが、利用者は、改めて同一画面内にホームページを表示することで、より詳細な「情報」を得られるためである。
  
 また、視聴中の番組の内容についてリアルタイムに「ディスカッション」「投稿」するなど、新しいメディアの楽しみ方も可能となる。
  
(利用例)「テレビ放送」の番組スポンサーの商品情報をホームページで展開し、直ちに注文
(利用例)討論番組を視聴しながら直ちに、自分の意見を掲示板に投稿したり、会議室で議論

 また、サービス提供者にとってもインターネットと放送の相関利用による効果は大きい。
 テレビ番組は多くの場合に視聴者の嗜好が正しく分布されるため、マーケットリサーチに利用されるが、ホームページや電子メール等を使い、リアルタイムに短時間で正確なデータを、しかも効率的に収集することができるようになる。


先進的なSSC2での利用予定

 SSC2では、引き続きインターネットインフラを東京ケーブルネットワークが提供するため、CATVをベースとした「放送」と「インターネット」が最初から提供可能である。
 しかも、地域に住まう視聴者を意識した「番組」に対しても、SSCでは6月から実施していた実証実験コンテンツが使え、「放送」と連動したインターネットコンテンツが揃え易い。
 またインターネット通販で言われた、「商品情報が乏しい」という点も、テレビ通販番組内の映像/音声による情報と、インターネットのホームページ上の詳細な商品情報により、多角的に商品・サービスの情報が把握でき、しかも発注も画面上から直ちに実行できるといった活用方法が、簡単に行える。
 利用者は、番組を見ながら、気に入った「商品」を購入する際も、インターネットで「注文」を出すと同時に、ICチップ内蔵のクレジットカードで決済も済ませる、といったネットの実用的な利用方法も可能となってくる。
 さらに、地域視聴者を対象としたCMとインターネットの相乗効果を上げた利用ができる。番組CMのなかで自社のホームページのURLを提示しておき、ホームページ上のテレビチラシ機能を見て、利用者が特売セール情報などを知り、店舗に足を運ぶといった使い方も可能となる。


有効活用方法
 
「テレビ放送」を見ながら、同時に「インターネット」を楽しむといった、利用も可能である。
 ニュース番組を見ていて、気になるニュースをホームページで確認したり、映画やスポーツ中継を見ていて気になった俳優や選手の情報をホームページで詳細に見たりといったことが、ひとつの画面上で同時に行える。
 CATV放送をベースとして想定すると、論じられる「議会中継」を見て、インター ネットのチャット機能を使って、利用者同志が論じ合うといった、通常のテレビ放送だけでは不可能だった使い方も可能となり、「議会中継」の視聴の仕方も従来とは変化してくる。


操作方法

 iBOXのリモコンで「テレビON、OFF」をはじめ「表示位置」「テレビ画面のサイズ」を設定できる。通常のテレビリモコンと同様の操作なので専門的な知識も不要で、誰もが取り扱える。


今後の予定

 番組送出担当のテレビ局、スポンサー、コンテンツ提供者などと、今後の有望なメディアの在り方としてインターネットと放送の融合を目指していく。
 特に、全国のCATV局には積極的にアプローチをしていく。


スーパーソサエティコンソーシアムメンバー

 平成12年2月1日から6月16日まで実施した、文京CATVインターネット実験を実施するにあたって、結成された。参加企業は、以下のとおり。

日本電算機株式会社(東京・千代田区 代表取締役社長 石井 孝利)
東京ケーブルネットワーク株式会社(東京・文京区 代表取締役社長 林 有厚)
共同印刷株式会社(東京・文京区 代表取締役社長 山口 政廣)
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(東京・江東区 代表取締役社長 青木 利晴)
日本信販株式会社(東京・文京区 代表取締役社長 鈴木 公久)
古河電気工業株式会社(東京・千代田区 代表取締役社長 古河 潤之助)

SSCホームページURL
http://www.jcc.co.jp/ssc/




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