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私の視聴室

第2回 『政治とカネ』
「新報道2001」「日曜討論」「サンデープロジェクト」

3月15日は日曜日であったので早朝7時30分からフジテレビ「新報道2001」、9時からNHK「日曜討論」、10時からはテレ朝「サンデープロジェクト」と政治経済にかかわる報道番組が目白押しであった。

14日までは、どのテレビ局も「北朝鮮に絡んだ報道」で一色であった。すなわち「拉致被害者家族と金賢姫との劇的な面会」や「4月4日に北朝鮮が発射するという弾道ミサイル」といったショッキングな話題に事欠かなかった。

16日の今日も中曽根外相の「北朝鮮がミサイルを発射して日本に向かってきたら打ち落とす」という勇ましい発言など、このミサイル発射に絡む報道がWBCでキューバに完勝したことと並んで大量に報道された。

その15日朝の3つの報道番組は、申し合わせたように「政治とカネ」に主題が絞られ議論された。不思議なのはこれだけ話題になっている「北朝鮮問題」が1分たりとも議論されなかったことであった。

その3番組を視聴しながらその理由を自然と考えてしまった。
「政治とカネ」となると民主党小沢代表を追い詰めるためにこのような主題に絞ったのかもしれないと考えてみたが、「サンデープロジェクト」はそんな型にはまりはしないだろう。

確かにNHKは、「政治とカネ」で民主党を槍玉にする事はあるかも知れない。今回の事件は自民党発ではなく、民主党発なので政治浄化へのきっかけが掴み易いとの狙いが深奥にあるかも知れない。
「サンデープロジェクト」は寧ろ「検察権力」の行き過ぎ、あるいは「政治と検察」の確執に迫りたいと考えているのかも知れない。

ともあれ、奇妙な日曜の朝方のテレビ報道であった。