81話 「宛名の書き方」
ニュー・イングランド通信
日本の皆様、あけましておめでとうございます。今年も、ニュー・イングランド通信
をよろしくお願い致します。
さて、お正月には多くの年賀状を書き、多くの年賀状を受け取られたことでしょう。
日本には、話言葉と書き言葉の違いがはっきりとしていますから、呼び名として、「、、、ちゃん」「、、、君」「、、、さん」という使い方があっても、手紙や葉書の宛名にこれらを使うことはありません。「、、、様」がごく一般的ではありますが、ビジネスの世界では、「、、、殿」というのもよくあります。さて、英語の宛名の書き方ですが、皆さん、良くご存知のMr. Mrs.そしてMissがあります。ウーマン・リブが台頭してからは、未婚既婚を区別せず、女性の名前にMs.を付けることが多くなって来ました。しかし、この「ミズ」が普及しているにも関らず、歴史を重んじるウイメンズ・クラブ等のメンバー名簿やメイリング・リストには、全てご主人の名前が書かれ「Mrs. James Smith」という宛名書きが正式とされています。奥さんは男性の所有物か?と怒るウーマン・リブ戦士達の顔が浮かびますが、今でもれっきとしてこの習慣が残っています。アメリカでは、離婚して独身になった女性、未亡人になった独身者など、一言で「独身」といっても、正真正銘の未婚女性と区別が付けにくい物です。正しい宛名の書き方とは、一体どんな物なのでしょう?
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