私達は、日ごろ日本の報道に接することが大半である。
同じテーマの報道を海外のメディアはどう報道しているのだろうか、またテーマの違いはどうなのか。そんな疑問に答える為に、我々はこのプロジェクトをスタートさせた。
 
その対象を日本では地上デジタル放送による報道とし、海外は主にネット放送を中心にした。
 
最初のテーマは、「尖閣問題」「ノーベル賞」「沖縄・米兵暴行事件」などとした。
スタートしてから１か月ほどたったこの段階で、気が付いたことは、各国メディアが本拠を置く国の利益を代表する論調が多いことだった。驚くことにその傾向は、欧米メディアにおいても当てはまってしまうことであった。
 
中国メディアに至っては、ほとんど国家のプロパガンダそのもののような報道が多く、そういった役割を担ったメディアであろうと考えられる。
 
グローバルな時代と言われて久しいが、どうもメディアの世界はまだそのレベルにない。
そして、我々はそのメディアを頼りにこの時代の認識を形成しているとすれば、毎日、国家による宣伝合戦に大きな影響を受けて、世界の構造を理解しているという大変な状況下にある。
 
日本人として、日本のメディアはより正しく報道していると思っているがその辺も合わせて検証したい。

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