大震災がCMに与えた影響
JCCでは、大震災によってCMが受けた影響について、CM放送の回数と時間を民放毎に集計し、分析しました。
また、期間を平成23年3月1日から4月30日とし、3月11日の前後の差異が明確に分るように設定いたしました。
加えて、大震災から約1か月ほど、いわゆるACのCMが大量に流され話題になりましたが、同じように分析し、我々の受けた感覚との合致性も検証してみました。
添付のグラフ「放送局別CM放送時間」からは、どの放送局も3月11日から数日CMがほとんどなくなり、その後急速に元に戻った様子が如実に見て取れます。
更にその内容は、「放送局別CM放送時間(ACのみ)」から見ると、ACのCMが3月21日まで埋め尽くされていたことがはっきりいたします。
また、「放送局別CM放送時間(番組宣伝)」を見ると、震災後4月1日以降増え続け、番組宣伝が以前の3倍以上になっていることも特徴として挙げられます。
4月に入ると新着CM本数が、各局大幅に増加した様子が「新着CM数」から感じられます。この現象は、震災後新着のCM制作の意欲が旺盛になったことと理解できます。
「60秒超CMの放送時間」からは、テレ東、テレ朝の長尺CMが多いことが見て取れ、日テレのそれはかなり少ないことが分ります。
この間のCM放送を量的傾向で捉えると、その特徴がはっきりグラフに表現され、しかも思いがけない発見もありました。
皆様も是非、このグラフが語っている特徴を探って、新たな発見に辿り着く感動を体験してみませんか。
JCC株式会社
平成23年5月18日