テレビ報道から見る尖閣諸島中国漁船衝突事件
2010年9月7日に起きた「尖閣諸島中国漁船衝突事件」から1年余りが過ぎた今、この事件に対するテレビ報道の1年間を数量分析しました。
その分析結果は驚きの数字でした。「尖閣諸島漁船衝突事件」の印象は、中国漁船が巡視船に体当りし、逮捕した船長を那覇地方検察庁の判断で釈放、その間の日中の厳しい外交的駆け引きがこの事件のハイライトだと思っていたら、なんと11月5日未明「ユーチューブへ漁船が衝突した映像が流出」した事件の方が1.65倍の量になっていることが分かりました。
このように、我々の記憶の中で描いている衝撃の程度と、実際に数量化して客観的な分析をした量には、大きな違いが生じてくることが分かりました。
JCCでは、テレビ報道による事件を数値分析することによって、「その報道のポイントを明確化する」「報道の流れを客観化する」「報道の大きさを把握する」等々の成果を導きだしてゆく手法を確立し、そのシステムを活用し、これからもテレビ報道の実態に迫ってまいります。
平成23年11月21日
JCC株式会社