JCCは世界初の$500PCを製品化したメーカーであるが、今回のiBOX+は、
単に製品を機能強化したにとどまらず「利用環境にまで及ぶ製品化」を
実現していることが特徴である。
ストレージ(FDD,Zip)、プリンタ、8倍速CD-ROMドライブ
といったように新たに周辺デバイスのインターフェイスを用意したことは
ユーザーニーズを分析した結果、利用者のインターネット活用時の
行動に基づき必要と判断し、採用に踏みきった。
情報を「手元に置きたい」「いつでも見れるようにしたい」
「加工したい」といった一般的なものから
「気に入ったHomePageを部屋に貼りたい」といった生活者レベルまでに
及ぶ欲求を実現可能としている。
インターネットという言葉が一般の人々の間で語られるようになった今、
こういう生活者レベルのニーズに応えることが必要だとJCCでは考えている。
又、iSP(インターネット・スタートアップ・プログラム)も
インターネットを始めるユーザが最初に直面する「プロバイダーとの接続」
といった手続きを極力容易なものとし、iBOXを買ってすぐに使い始められる喜びを、
その日のうちに達成できるものとした。
インターネットの楽しみ方に電子メールというコミュニケーション手段がある。
いつであっても、また、相手が不在であっても送信できる魅力的なものであるが、
電話やFAXと違ってインターネットでの情報の発信方法は一般の人々には
馴染みが薄く、メール作成にも困難が伴うものである。そこでJCCでは、
例題文パッケージを開発。
必要に応じて書き替えれば応用も効き、用途に応じたメール文が用意されている。
また、マルチメディア電子メールのように画像や音声の
取り込みでテキストだけのメールと違って、より情報の濃い
コミュニケーションが可能となった。
その他、「誰が使うのか」といったレベルにまで今回のiBOX+は
コンセプトづくりを追求し、ボディー色には携帯電話で女性の嗜好が
高いシャンパン・ゴールド・ピンク色を用意し、
女性の利用環境を考慮したり、子供向けにはアメニティーの
高いキーボード、マウスも用意、さらには、
ライフスタイルや社会動向にあわせたBGI、回線の深夜料金の
割安なうちに HomePageがダウンロードできる機能など
スペックシートには表われない、さまざまな「製品化」が実施されている。
こういった製品面からのアプローチのほか、JCCでは
「インターネットプラザ」の開設や女性向けの
インターネットCD-ROMマガジンの発行といったように
一般の生活者にインターネットを利用する機会を多くし、
ハードウェア面、ソフトウェア面、さらに利用環境といった面からも
インターネット普及を積極的に展開する目的で、今回、新製品を発表するに至った。