NEW iBOXリリースの背景と
インターネット市場


 ここ数ヶ月はインターネットにおける「インフラ」「コンテンツ」「プロバイダー」という要素が成熟してきて、ようやく本格的な一般家庭への導入が始まる素地が出来上がってまいりました。 パソコンしか選択肢が無かったインターネットアクセスツールでも、「インターネットTV」「ワープロ」「携帯端末」「専用端末」など 多種のインターネットアクセスツールが各企業から出揃い、ユーザも目的に応じ、選択できる 段階となりました。  こうした市場状況を認識した上で、JCCではiBOXをさらに高機能/高性能化させるとともに、一般家庭に受け入れ易いよう、家電感覚でインターネットを楽しめるSTB型 Super iBOX、Mighty iBOXをリリースするに至りました。



フラッシュスタート機構

 ●電源ON直後にインターネットへ
 ●ボタン押すだけで終了

 Super iBOX、Mighty iBOXの最大の特徴として、フラッシュスタート機構があげられます。 パソコンなどでは電源投入後、「システムチェック」「ディスクのチェック」「アプリケーションの起動」など本来目的とするインターネットのブラウザ(もしくはe-mail)画面到達まで数分の時間を要しますが、Super iBOX、 Mighty iBOXでは大幅に起動時間を短縮し、わずか数秒のうちにインターネットを始める状態になります。  したがって「インターネットをしたい時にすぐ始められる環境」がいつでもでき、ユーザにストレスを与えることもありません。また終了時も電源ボタンをOFFするだけでファイル破損の心配もないなど、コンピュータ管理は全く いらずに、気楽に家電感覚で操作ができます。



家電感覚で
インターネットを楽しむ

 ●リモコンパット
 ●電源ON直後にインターネットへ
 ●ボタン押すだけで終了

  家電感覚を実現する、新しい操作性としてSuper iBOX、Mighty iBOXではリモコンパッドを開発し、標準装備の入力デバイスとしました。専用パットはiBOXシリーズでも採用していましたが、今回はワイヤーレス(ir方式)タイプでユーザの操作時における自由度を大幅に拡張しました。TVにつなげて操作する場合、「画面の大型化、ワイド化」「部屋内の家具の配置」「使う際の姿勢」など考慮する必要がありますが、リモコンパッドを使用することでTV活用を考慮した今日の生活様式に合わせた設計となっています。また、画面上の見づらいところは拡大表示できるなど、便利な機能がリモコンパッドから使用できます。また、長時間使用する際の操作性、電池の寿命等を考え、別売りでケーブルを接続することもできます。



超高速性能
ユーザインターフェース設計

  ●33.6Kbps内蔵モデム
  ●ISDN回線対応
  ●PowerPCシリーズをCPUに搭載

 Super iBOX、Mighty iBOXでは随所にユーザインターフェースの高速化をはかっています。起動時の立ち上がりの高速化はもちろん、通信面では他社に先駆け、現状のアナログ回線を用いた性能としては最速の「33.6Kbpsモデム内蔵」の点があげられます。急増しているとはいえ、高速デジタルISDN回線が全面的普及に至ってない現在では、既存の回線環境を変更することなく、ISDN回線非同期接続時とほぼ同様の33.6kbpsというコストパフォーマンスは優れたものと言えます。又、もちろん、TA接続で最高64Kbpsの同期通信がISDNにて可能です。インターネットを楽しむ為には申し分のない仕様です。 又、CPUには、マルチメディア化するインターネットコンテンツを考え、浮動小数点演算能力に優れたPowerPCシリーズを採用しました。 Super iBOXでは、603、603eの66MHZ〜133MHZを、さらにMighty iBOXではPowerアーキテクチャーでコストパフォーマンスに優れた801(40MHZ)を採用。 高速処理実現と共に、低価格化も狙っています。 コンテンツの充実とインターネットの発展に伴い、昨今では静止画、動画、音声などを利用したホームページが急増していますが、端末サイドでの処理の負荷が極端に大きくなってきている現状のインターネット事情を考えるとSuperiBOX、Mighty iBOXにおける通信機能/ 性能、処理能力の双方から家庭用インターネットアクセスツールとしては最高の製品を完成しました。



カンタンインターネット


 しかもこうした高性能をSuper iBOX、MightyiBOXでは“カンタン”なインターネット利用環境を実現しています。
●モデム内蔵で 電話線 ─ モデム ─ 本体といった接続のわずらわしさが不要
●テレビ/ビデオ同様のリモコン操作で完結
●本体とTVの接続は家庭用ビデオデッキ同様
●起動/終了が電源ONだけ
●プロバイダー設定もオンラインサインアップ
●今後のインターネット機能拡張もCD-ROMの交換だけ



ワイドラインナップと拡張性

 ●2シリーズ8モデル
 ●メインメモリ周辺デバイス

 今回の新製品では2シリーズ8モデルがラインナップされているので使用目的や予算で選択できます。 ISDN回線利用者には、モデムレスモデルを用意し、本体価格の低価格化がはかれます。又、モデム内蔵モデルでは33.6Kbpsモデムが標準装備されています。  又、メインメモリ最大64MB、キーボード/マウスインターフェース、 FDD、ZIPインターフェースへの拡張性、VGA、SVGAインターフェース標準装備などと本格仕様となっているなど、このようなスケーラビリティと拡張性、本格仕様はパワーユーザが使っても満足でき、又、将来のインターネット機能拡張にも充分対応できる仕様となっています。



ホームページクリエータ


 インターネット上で、自分の存在や主張をアピールしたり、人との出会いや、新しいコミュニケーションスタイルを確立できるよう、簡単に自分自身の、ホームページを作れる「ホームページクリエータ」を装備します。  テンプレートや素材等の組み合わせから構成され、HTML言語などの専門知識なくても簡単にホームページが作れるので、インターネットをただ単に「見て楽しんで、情報を得て」、といった受け身の立場からの活用だけでなく、積極的に、参加していく手段を提供しています。



ユーザー開発環境を提供

 ●開発用OS
 ●コンパイラ

 新製品はユーザーとして使用するだけにとどまらず、特にパワーユーザー向けに、新しいソフトウェアを開発する楽しみを用意しています。  インターネットを動作させるランタイムOSのほか、開発用OSと言語をはじめとした、ソフトウェア開発ツールが提供されている点で、 自分の使い易いようにソフトウェアを開発できる上、フリーソフトウェアやシェアウェアとしてインターネット上で提供しインターネット発展に貢献もできます。さらに、Plug inをはじめとしたインターネット上のビジネスソフトウェアとして市場に参入するチャンスにすることもできます。



先進機能へ追随

 ●JAVA
 ●リアルオーディオ (動画像)

 TVやゲーム同様のリアルタイム性やハイクオリティが要求される一般家庭へのインターネット導入が促進されることを考え、Super iBOXでも様々な機能拡張が予定されています。来年早々には動画機能付RealAudioやJAVAなどデファクトスタンダードな機能を 中心に対応していく予定です。 刻々と変化するインターネット環境に応じた ソフトウェア的機能のアップデートでも、CD-ROMを入れ替えるだけでバージョンアップが可能となっています。



NEW iBOXシリーズがもたらす市場インパクト


   今回の新製品は単に高機能/高性能にとどまりません。高機能/高性能がもたらす技術的な向上は一般家庭におけるインターネット普及に有利な材料となりますが、コンピュータワールドから抜け出た「TVとの接続」、「起動/終了が素早く、カンタン」、「リモコンパットによる操作」など、急速な家庭でのインターネット導入と、ライフスタイルにさえ、変化をもたらす可能性さえ持つと言えます。  インターネットもできる「ワープロ」「携帯端末」やインターネットTVなど様々なインターネットアクセスツールと違った将来性も充分備え、Super iBOX、Mighty iBOXの実現する高機能/高性能、使い勝手がもたらすインパクトは「インターネットのコンテンツそのものを純粋に楽しむ」道具としての位置づけがはっきりしてきたことにあるでしょう。  家庭におけるインターネットアクセスツールの本命といえるものと弊社では考えています。



Super iBOXニュースへ
メニューへ