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『第3の目』
ドキュメント・アナライザー による分析

2008年「食の安全」を
テレビ局の報道で検証

 2008年は日本で洞爺湖サミットが行われ、北京でオリンピックが開催され、10月には未曾有といわれる世界金融危機が突如襲ってきた。
 一方年の初めの1月から中国産冷凍餃子に毒物が混入した事件など、「食の安全」を脅かす様々な報道が一年中続いた。

 5月には比内地鶏偽装事件が発生し、6月、7月には飛騨牛偽装事件やうなぎの産地偽装事件が起こった。9月には事故米不正転売事件が起こり、10月にはまたもや中国産冷凍インゲンに毒が混入するという事件が発生した。追い討ちをかけるように中国製つぶあんからトルエンが検出されるという事件も起こった。国内製品でもカップラーメンから防虫剤成分が検出される事件も起きた。おまけにミネラルウォターから異臭が出るという事件まであり、まさに「食の安全」が問われる1年であった。

 事件を大別すると、1、食品に毒物が混入する事件、2、産地や内容を偽装する事件、3、事故米や汚染米を不正に転売する事件、4、強い臭気成分が移って異臭が発生する事件、5、残り物を使いまわしする事件、6、賞味期限を改ざんする事件などになる。

 こうした事件の報道は、キー局合計で実に475時間にもなる。24時間で割ると約20日分にもなる膨大な量の報道がなされた。
 最も多くの時間報道したのは、TBSが107時間、続いてNHKが98時間、テレ朝の90時間、日テレ83時間、フジが71時間、そして最後にテレ東23時間となった。

 2008年1年間の報道番組のキー局合計が3,452時間、日数にして144日に上る。
全体の報道時間に占めるこの話題は2.3%になる。月別に見ると中国産毒入り冷凍餃子事件が発生した1月よりも、その影響が広がった2月で合計が99時間とトップになった。続いて事故米の不正転売事件が起こった9月が79時間であった。

 ところで、全報道時間とはニュース、ワイドショー(たけしのテレビタックルまで含む)、生活情報番組、スポーツニュースなどとした。
 又、事案別・月別報道時間及び回数の算出は案件重複集計を許した方法を採用した。
 以下は、この期間のテレビメディアによる「食の安全」の報道姿勢を検証するものである。


【統計資料より抜粋】

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